この第三巻では、自らの私利私欲のため、姦計や謀略によって子供たちを利用し、
支配しようとする悪い大人たちとの葛藤を通じて、
子供たち自身の自立をテーマとした物語が、いくつか展開される。
ここでは子供たちが主人公で、ラーメンマンは脇役といった感じだ。
他にも二巻から続いている「三悪人」最後の敵、
十字剣黒龍との最終決戦や、ラーメンマンが少年時代親友だった、
パーコーメンこと皇帝陛下お犬役支配、
傷刻牢犬操との意外な邂逅なども見逃せない。
ちなみに黒龍の必殺技「封印十字剣」は、
敵の精神を完全に封じ込めてしまうという、
三悪人が使う奥義の中でもかなりかっこよく、かつ強烈な技だが、
1度は封じられたラーメンマンの突破口となったのにも、
まさにその!!を鼓舞するある出来事にあったのだ。
逆に犬操の必殺技である「傷刻牢獄」は、拳法でもなんでもなく、
皇帝の権力という威があって初めて効果を発揮する、
たんなる陰険な拷問技のよう。
これは薄暗い少年時代を過ごしてきた犬操が、
大人になって歪んでしまった精神のあらわれとも、見えなくはない。
さらにこの三巻では衝撃の『心臓蒐集家』ゴモラという敵が登場。
こいつは新鮮な心臓がこたえられないという、
とんでもない心臓フリークキャラ(食べるのではない)で、
その胸躍るようなおぞましさは、是非自分の目で確かめてほしい(笑
だがなんといっても最大の見所は、
四たび復讐のために帰ってきた玉王だろう。
玉王研究所で自ら「4度目の正直」として開発した
「奇跡の箱(ミラ!!!ルボックス)」と、
ファイティングマシーン芙蓉蟹(フーヨーハイ)で、
ラーメンマンに戦いを挑む。
玉王たちはラーメンマンのたったひとりの妹、
拉娘(ラーニャ)を誘拐して、
ラーメンマンを玉王と芙蓉蟹の待つ研究所に誘き寄せるのだが…。
しかしこの玉王の発明「ミラクルボックス」は、
最先端のバイオテクノロジーに、
旧世界の錬金術を組み合わせたような、途方も無い発明。
玉王の超天才的頭脳と技術が、
ラーメンマン打倒の執念というコンセプトと奇跡的な邂逅を果たし、
未曾有の悪の想像力を発揮する様相は、これまた必見です!